top of page

54)住まいトラブル

●下宿生・寮生は特に注意!―住まいのトラブル

大学入学を機に一人暮らしや寮生活を始める人も多いと思いますが、そこで遭遇するかもしれないのが住まいトラブル。近隣住民との生活リズム・習慣の違いからくる騒音やゴミの出し方などがトラブルの原因になる場合があります。特に集合住宅の場合、深夜に洗濯機や掃除機を使用したり、友達と大騒ぎするなどの行為は控えるようにしましょう。


ちなみに最近では、引越し先の隣人が自分にとって当たりかハズレかをあらわす「隣人ガチャ」という用語もよく耳にするようになりました。



●あなたは知ってる? 空き巣・泥棒・盗難対策

住まいトラブルについて、もうひとつ気をつけたいのが空き巣・泥棒・盗難です。


2021年に認知された空き巣の全国件数は約1万1,000件もあるそうです (警察庁, 2022)。侵入手口として、戸締まり忘れ (43%)鍵の開錠や破壊 (24%)、ガラスを破っての侵入 (18%) などが挙げられます。戸締まりをしっかりしたからといって安心できるとは限らないのですね…。


仮にオートロックのマンションであっても注意が必要です。宅配業者や他の住民と一緒に建物に入ったり、目のつかない共用スペースから侵入されたりする可能性があるため、

セキュリティーを過信しないようにすることが大切です。


では、日ごろからできる対策にはどのようなものがあるのでしょうか?


泥棒や盗難グループは、事前に下見をするといわれています。夕方や夜中まで洗濯物を干したり、郵便物を放置したりすることは、家にいないことを知らせてしまっている可能性があります。特に、帰省や旅行などで長期間家を開ける場合には注意が必要です。戸締りや施錠の徹底はもちろんのこと、可能であれば、窓を防犯ガラスにしたり、防犯フィルムを貼ったりすることも検討するようにしましょう。さらに、万が一侵入されたときのために、貴重品などの保管場所や保管方法も工夫できるとよいでしょう。


できる対策を日頃から行いつつ、防犯意識を高めていきましょう。



References

  • 株式会社三菱総合研究所・全国生活協同組合連合会・日本コープ共済生活協同組合連合会・奈良由美子 (2023). リスクに備える最新情報版 大学生が狙われる50の危険. 株式会社青春出版社. (pp.82-83「空き巣」, pp.172-173「迷惑行為」)

  • 警察庁 (2022). 令和3年の刑法犯に関する統計資料. https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jousei.html (Accessed: 2024/8/9)



 

〈この記事を書いた人〉

西村知晃

大阪大学工学部環境エネルギー工学科。野球を小中高大とやっています。好物はフランスパン。

bottom of page