top of page

80)就職への圧力

●親戚からの圧力

長期休暇中に親戚の家に集まる機会があり、大学生活はどうかと聞かれ、ゼミや授業でこんなことをしたとか、最近アルバイトを始めたといった話を一通りしたあとに、就職活動の話になりました。どんな業界に興味があるのか聞かれ、今いいなと思っている業界を答えたあと、インターンに何社か参加してきたことや、この後も何社か参加する予定であることを話しました。


親戚の勤めている企業が、就職が難しいとされているいわゆる大企業であったため、就活の取り組み方や実体験を話してくれました。最初はその話を非常にためになるなとありがたく聞いていましたが、次第に「大企業に就職したいよね?」「インターンシップはここにも参加してみたら?」と大企業への就職を強く勧められるようになりました。大企業で高いお給料をもらいながら経験を積めているという充実感からか、私にも大企業に入ってほしいという思いが強くあったようです。


私の就職やその後の暮らしを心配してくれていることはよくわかりますが、「大企業」「有名企業」へ就職という単語を繰り返し言われたことで、そういう会社に就職しなければいけないのかというプレッシャーを感じました。



●親の期待に応えられないかも

こうした経験は私だけのものではありません。日本労働組合連合会が行った調査 (N = 1,000) では、就職活動中に抱く不安として「親の期待に応えられないかも」感じる人は全体の21.1% (就活生・内定なし28.6%、就活生・内定あり15.4%) でした (日本労働組合連合会, 2014)。就活生の5人に1人は、家族からのプレッシャーを感じているようです。



References



 

〈この記事を書いた人〉

中京学生N

中京大学現代社会学部現代社会学科3年生。猫が好きで実家に11匹猫がいる。

bottom of page