●世界に届け、私の思い!
インターネットを通して自分の活動や夢を発信し、その実現に向けて資金を募る「クラウドファンディング」(以下クラファン)。クラファンは2000年代にアメリカで始まったとされており、インターネット普及に伴い、日本での認知度も徐々に広まりつつあります。クラファンには、銀行や証券会社を介することなく、活動を応援したいと思ってくれる人から資金を機動的・効率的に、しかも低コストで集められるというメリットがあります。
●実は私たちも……
「DAIGAKU」も、実はクラファンのおかげで完成したということはご存知でしたか? 2024年春に約1.5ヶ月間、私たち開発メンバーもクラファンに挑戦し、多くの方々のご支援をいただきました。詳しくは参考文献にあるwebサイトをご覧いただきたいですが、この場でも私たちの活動について簡単に紹介したいと思います。
SNSの活用
メンバーで分担してInstagramとX (旧Twitter) を運用してきました。日々の進捗を報告したり、開発関係者とスペースを開いたり、ボードゲームショップの方に協力したいただきイベントを開催したり。気をつけることも多々ありましたが、広報の難しさ・面白さについて学ぶ良い機会になりました。
各種メディアでの取材
ネット記事やPodcast、さらには朝日新聞さん、NHKさんにも私たちの活動を取り上げていただきました。取材では慣れないことも多く、テレビ出演前に緊張のあまり笑顔が消えてしまうメンバーがいたり(本番は無事成功)、逆に慣れてきて饒舌に話せるようになったメンバーがいたり。人に話をする時に何を大切にするべきなのか、どのように話したら想いを不足なく伝えられるのか。そんなことも学ぶことができた広報活動でした。
試遊会の開催
関西各地で、「DAIGAKU」の試遊会を開催しました。箕面キューズモール、EXPOCITYといったショッピングモールやボードゲームショップ、さらにはボードゲームイベントBoard Game Business ExpoでもDAIGAKUの試遊を行いました。お子さん連れのご家族の方からボードゲームのプロの方まで幅広い方々に遊んでいただき、たくさんの応援やアドバイスをいただきました。そのなかでこのゲームの面白さ(手前味噌ですが)を再確認し、ゲーム自体の改良にもつながりました。何よりもいろんな人とゲームをするのは楽しい!
●次は、あなたの番です。
ここまででクラファンの面白さ・大変さは伝わったでしょうか。徐々に拡大しつつあるクラファン。自分がまさにそうだったように、遠いようで意外と身近にあるもの。まずはどんな取り組み・活動があるのか調べるところから始めるのはどうでしょうか。きっとあなたに関わるような活動だってあるはず。そしてもし叶えたい目標があったら、一歩踏み出してみては。大学にもよりますが、「学部学生による自主研究奨励事業」のように、学生の自主的な活動を応援してくれる仕組みを活用するのもよいかもしれません。
大学生活での“充実度”を上げるひとつの道としてお見知りおきを。
References
DAIGAKU開発チーム (n.d.). リアルな大学生活を疑似体験!ボードゲーム「DAIGAKU」の開発へ. https://readyfor.jp/projects/DAIGAKU_BG (Accessed: 2024/8/9)
クラウドファンディング (2001). Japan Knowledge. 日本大百科全書. 小学館.
学部学生による自主研究奨励事業 (n.d.). 大阪大学. https://www.osaka-u.ac.jp/ja/education/ug_jishuken (Accessed: 2024/8/9)
〈この記事を書いた人〉
青木海
大阪大学文学部人文学科比較文学専修。ラーメンは味噌派。活動の共有を家族にはあまりしておらず、母は普段読んでいる新聞に私が出てきて、心底驚いたらしい。