●大学生の交通事故の約4割は自転車の事故
「大学生の病気・ケガ・事故2021」の報告によれば、交通事故による入院保障の共済金支払事由の41.5%は自転車事故となっていて、大学生の交通事故で最も多い事由となっています (日本コープ共済生活協同組合連合会・大学生協保険サービス, 2022)。
〈「大学生協の保障制度からみた大学生の病気・ケガ・事故2021」(日本コープ共済生活協同組合連合会・大学生協保険サービス, 2022) より引用〉
自転車は学生生活において身近で便利な乗り物です。しかし、日常のふとした気のゆるみが、思いもかけない重大事故につながることもあります。そのため、以下のような心がけが重要です。
日頃から自分の自転車をチェックする
危険な乗り方をしない、正しい乗り方を心がける
「自転車事故防止リーフレット NO SAFE NO RIDE Vol.3」が役に立つので、ぜひ一度目を通してみてください (日本コープ共済生活協同組合連合会, 2022)。
●自転車は「凶器」にもなってしまう
また、自転車は正しく乗らないと自分がケガをしたり、交通事故に巻き込まれるだけでなく、他人にケガをさせてしまったり、他人の物を傷つけたり壊したりしてしまうことがあります。上記と同じ調査によれば、学生の賠償事故全体における自転車事故の割合は、件数で全体の49.6%、支払保険金の金額で全体の54.9%を占めています (日本コープ共済生活協同組合連合会・大学生協保険サービス, 2022)。自転車での賠償事故には、対人と対物とがありますが、特に対人事故は賠償金の支払金額も高額になることが多く、何より相手にケガをさせてしまうのは、自分にとっても悲しいことです。
くれぐれも交通ルールを守り、危険な乗り方をしないようにしましょう。ブレーキやランプなどの自転車点検を定期的に行い、自分がケガをしないだけでなく、他人にもケガをさせないように気を付けることが大切です。
References
日本コープ共済生活協同組合連合会・大学生協保険サービス (2022). 大学生協の保障制度からみた大学生の病気・ケガ・事故2021. https://kyosai.univcoop.or.jp/group/pdf/pamph_sick2021.pdf (Accessed: 2024/8/9)
日本コープ共済生活協同組合連合会 (2022). 自転車事故防止リーフレット NO SAFE NO RIDE Vol.3. https://kyosai.univcoop.or.jp/useful/bicycle/index.html (Accessed: 2024/8/9)
〈この記事を書いた人〉
大築匡
全国大学生活協同組合連合会広報調査部。